ピストンコラージュの特徴
音源には WAVEファイル(PCM) と専用音源ファイルが使える。
WAVEファイルなら、無料配布や市販されているものを使える。
自作の WAVEファイルを使えば、より個性のある作曲活動ができる。
専用音源ファイルは専用ソフトで作成できてPCMに比べて格段に小容量。
バージョン0.9.0.0以降は圧縮音声形式のoggも使えるようになった。
ピストンコラージュで作った曲はピストンプレイヤーで再生することができる、
WAVEファイルとしても出力することができるから、いろいろな場面で活用できる。
ピストンコラージュで作った曲を自作のプログラムで再生することができる。
用語説明
| プロジェクト | ピストンコラージュで作成する曲データのこと。 |
| 音源 | プロジェクトに追加された音色のこと。 |
| ユニット | 音源を使用して演奏をする奏者のようなもの。 1つのユニットは1つの音を鳴らすことが出来る。 同時に鳴らしたい時は複数のユニットを用意する。 |
| イベント | 各ユニットが持つ演奏データ。 音を鳴らすイベント「ONイベント」 音階を変えるイベント「キーイベント」などがある。 マウス操作でいろんなイベントを置いたり消したりできる。 |
| ビルド | 曲データを WAVEファイルに出力すること。 |

画面説明

| ミニウインドウ ラック |
4種類のミニウインドウを出したり入れたりする。 プレイヤーと、プロジェクト
![]() エフェクターと、コピーオプション
|
| コメントボタン | プロジェクトに付けるコメントを入力する。 |
| スケールパネル | イベントの表示の幅やグリッドを変更する。 |
| ツールパネル | 画面モードを切り替えたり、音源やユニットの追加をする。 |
| プレイヤー | 制作中の曲をいつでも再生・停止できる。 |
ピストンコラージュには3つの画面モードがある。
ツールパネルにあるタグで画面モードを切り替える切り替える。
![]() | 音源編集モード |
![]() | ユニット編集モード |
![]() | キー編集モード |
音源の追加・変更・削除をおこなうモード。
以下は音源を3つ追加した画面。

| 音源トレイ | プロジェクトに追加した音源が並びます。 ドラッグで順番を変更することができる。 |
| 音源情報フィールド | 音源の情報を表示 |
ユニットの追加・削除とイベントの編集をおこなうモード。
以下はユニットを3つ追加してイベントを配置した画面。

| ユニットトレイ | プロジェクトに追加したユニットが並ぶ。 |
| 再生フィールド | 再生する範囲や、演奏がループする区間を指定できる。 |
| スコープフィールド | 範囲を指定してコピーや削除ができる。 |
| イベントフィールド | クリック・ドラッグでONイベントを編集する。 |
| ボリュームパネルスイッチ | ボリュームパネル等を開く(後で詳しく) |
選択中のユニットのキーイベント編集をおこなうモード。
上部に表示されるユニットフィールドでONイベントの編集もできます。

| ピアノロールキーボード | ここをクリックすると音が鳴ります。 |
| ピアノロールイベントフィールド | クリック・ドラッグでキーイベントを編集する。 |
プロジェクトの設定
プロジェクト設定画面で曲の名前やテンポを設定する。



| 名前 | 半角16文字以内 |
| 拍子 | 曲の拍子 |
| ビートテンポ | 曲の速さ( 20 から 400 まで ) |
| 小節数 | 曲の長さ 現在イベントのある範囲が最小値 (イベントの編集中に自動的に増える) |
| サンプリングサイズ | サンプリングサイズと曲の長さ(秒) |
音源の追加と操作
ツールパネルの + ボタンを押して、音源ファイルを選択する。


音源を右クリックして音源メニューを表示

| CHANGE | 音源ファイルを選びなおす |
| EDIT | 設定を変更する(後で詳しく) |
| REMOVE | 音源を削除 |
| EXPORT | 音源をファイルに出力 |

| タイプ | 音源の種類 |
| 名前 | 半角16文字以内 |
| 情報 | 音源の情報 |
| 基本キー | 音源が表すキー(69がラ) |
| 補正 | 周波数に対する補正値 |
| ループ | 音をループさせる |
| 音末処理 | 音の終端のノイズを消す |
| 拍で補正 | ドラムループ音源などを指定の拍数にフィットさせる 使用する場合は補正の値が拍数になる (例:4拍のループ音源なら補正 = 4) |
ユニットの追加と操作
ツールパネルの + ボタンを押して、ユニット名と使用音源を選択する。


ユニットを右クリックしてユニットメニューを表示

| EDIT | ユニットの名前を変更 |
| REMOVE | ユニットを削除 |

| イベント数 | ユニットに配置されているイベントの数 |
| 名前 | 半角16文字以内 |
左クリックでユニットを選択。
ドラッグ+ドロップで並び替え。
CTRLキーを押しながら左クリックで複数選択。

ユニットトレイ左端のシンボルをクリックで消すと
そのユニットは再生中に音を出さなくなる。

イベントの配置
ユニットのイベントフィールドを左クリック+ドラッグで ONイベントを配置。
オレンジ色の線の長さが音を鳴らす時間の長さになる。
右クリック+ドラッグでイベントを削除。

キー編集モードでキーイベントを配置する。
キーイベントの配置には2つのモードがある。
![]() | キーイベントと同時にon/offイベントも配置 |
![]() | キーイベントのみを配置・削除 |

ONイベント・キーイベント以外のイベントはボリュームイベントフィールドで配置する。
画面左下のボリュームパネルボタンでボリュームイベントフィールドを表示。


| VELOCITY | ベロシティ | 音の強さ。 |
| PAN (VOLUME) | ボリュームパン | 音の位置を音量で表現。 |
| PAN (TIME) | 時間差パン | 音の位置を時間差で表現。 |
| VOLUME | ボリューム | 音量。 |
| KEY PORTA | キーポルタメント | キーの変化を滑らかにする。(後で詳しく) |
| VOICE NO | 音源番号 | 音源の変更。 |
| GROUP NO | グループ番号 | グループの変更。(エフェクトで使用する) |
| KEY CORRECT | キー補正 | 周波数に対する補正値。 |
ポルタメントについて
ポルタメントはキーを滑らかに変化させるイベント。
これを使えばピッチベンドやビブラートなどの表現ができる。
ポルタメントイベントは「ONイベント」と同じで
ラインの長さがキーの以降時間になる。
ドラッグ無しのクリックでゼロを配置できる。

ポルタメントイベントはループ開始位置に戻るか
次のポルタメントイベントに来るまで有効。

↑設定されたポルタメント時間でキーが滑らかに変化する。

↑ポルタメントが設定されていても、
ONイベントがある場合は滑らかにならない。
イベント編集メニュー
スコープフィールドをドラッグで範囲選択。
範囲を選択した状態で右クリックでメニューを呼び出す。

| COPY | コピー |
| CUT | コピーして削除 |
| CLEAR | 消す |
| DELETE | 消して詰める |
| TRANSPOSE | キーイベント一括変更 |
| SCOPE | 数値入力で範囲を設定する |

| PASTE | コピーしたものを貼り付け |
| INSERT | コピーしたものを挿入 |
| SCOPE | 数値入力で範囲を設定する |
曲のリピート範囲と終端
再生フィールドで曲のリピートイベントや終端イベントを配置する。
リピートイベントも終端イベントも1つのプロジェクトに1つまで配置できる。
![]() | リピートイベント | 曲の再生は終端からこの位置へジャンプする。 |
![]() | 終端イベント | 曲の終端を指定できる。 配置しない場合はプロジェクトの小節数で終端が決まる。 |

| Set Repeat | リピートイベントを配置 |
| Set LAST | 終端イベントを配置 |
| Cut Repeat | リピートイベントを削除 |
| Cut LAST | 終端イベント削除 |
プレイヤー
プレイヤーを使って編集中の曲を再生する。
再生フィールドで一時的な再生範囲を指定することもできる。

| loop | 曲の終端まで再生したらリピートイベントか 曲の先頭に戻って再生を続行。 |
| scroll | 再生にあわせてフィールドを自動スクロールする。 |
| mute | 消音を有効にする。 |
再生フィールドを左クリックして一時的な再生範囲を指定する。

小節の最初の方を左クリックすると開始位置(start)を指定。
小節の末端の方を左クリックすると終了位置(end)を指定。
同じ場所でもう一度クリックすると削除します。
注:この再生範囲はプロジェクトファイルには保存されない。
完成した曲のファイル出力
完成した曲は試聴専用ファイル(*.pttune)やPCM形式(*.wav)で出力することができる。
![]() | ![]() |
| *.pttune はピストンプレイヤーかDLLでのみ 再生することができる。編集することはできない。 |
汎用的(だと思われる)非圧縮サンプリング形式。 |
エフェクト(簡易)
現在、ディレイとオーバードライブのエフェクトが使用できます。



| グループ | ディレイを適用するグループ番号。 |
| 単位 | 周波数が基準にする単位。 |
| 周波数 | 反復回数。 |
| 割合 | 減退する割合。 |


| グループ | オーバードライブを適用するグループ番号。 |
| カット | カットする割合。 |
| 増幅 | カット後の音量を調整。1.0で変化無し。 |

コメントを付ける
コメントボタンで、コメント画面を開く。


環境設定
メニューのプロジェクト → 設定 → 環境設定 で音質などを変更。
音質を下げることでアプリケーションの処理を軽くすることができる。


| チャンネル | モノラルもしくはステレオ |
| サンプルビット | 1サンプルを表現するのに使用するビット数 |
| 秒間サンプル | 1秒を構成するサンプル数 |
| デバイス | 再生に使用するデバイス |
| バッファ | クリックしてから音が鳴るまでの時間 PCの性能が許すなら 0.03 ぐらいが理想 |
| フォント | プロジェクト・音源・ユニットの名前表示に使用するフォント |
ショートカットキー
キーボード操作でいくつかの処理がワンタッチで行える。
| 1つ戻す | CTRL + Z |
| やり直し | CTRL + Y |
| 全小節選択 | CTRL + A |
| 上書き保存 | CTRL + S |
| コピー | CTRL + C |
| 切り取り | CTRL + X |
| 貼り付け | CTRL + V |
| 簡易再生/停止 | スペース |
| 編集ユニットの変更 | カーソルの上/下 |
| 横スクロール | SHIFT + マウスホイール またはカーソルの左右 |
| 縦スクロール | マウスホイール |
| 表示倍率の変更 | CTRL + マウスホイール |